掃除をする一番の理由は、衛生環境を整えることにありますが、どうやらこれは、物理的なことだけではないようです。
近年、うつ病を患う人の数が増えている中、そのうつ病対策に掃除が効果的であるという実験結果が報告されました。
これは、2008年にイギリスの医学誌で発表された実験結果で、掃除をすることは体を動かすことに繋がることと、目の前で汚れが落ちていく過程を見ていくことによって、精神的にもストレスが癒されるということが分かった、というものでした。
うつ病以外にも、キレイに整頓されていることによってストレスが減り、仕事への集中力が上がることも分かっています。
昔から、武道や仏教の修行では、掃除することが大切だと教えられてきました。
掃除することは人格形成に繋がると、感覚で分かっていたのでしょう。
技術や文明が進化した今だからこそ、あらためて掃除することの大切さを考えるいい機会なのかもしれません。