お風呂掃除のやり方を徹底解説!汚れの性質や洗剤の選び方についても紹介
毎日お風呂掃除をしていても、カビや水あかなどの汚れがなかなか落ちないという経験があるはずです。しかし、お風呂掃除を正しいやり方でおこなうと、気になる頑固な汚れをきれいに落とせることをご存じでしょうか?お風呂の汚れはさまざまな種類があり、汚れに適した洗剤を選ぶこと、お風呂を清潔に保つことがポイントです。ここでは、洗剤の選び方と見落としやすい汚れ、清潔に保つコツについて解説します。
お風呂の汚れの性質と適切な洗剤の選び方について
お風呂には、性質が異なるいろいろな汚れが存在しています。お風呂掃除をより効果的にするためには、性質に合った洗剤を選ぶことが重要です。
お風呂にたまっている汚れ
お風呂の中にたまりやすい主な汚れは、水あか、カビ、人のあかや皮脂です。
水あかは水道水に含まれているミネラル分が結晶化したもので、蛇口や鏡、浴槽の縁にたまることが多くあります。カビが発生する要因は、皮脂やシャンプー、入浴剤などを栄養分にしてカビ菌や細菌が繁殖するためです。また、湿度が高いと菌が繁殖しやすいため、カビや汚れを落としてもくり返し発生する要因になります。 また、黒カビはお風呂の天井や換気扇に発生しやすく、ピンクぬめりと呼ばれる赤カビは床や排水溝にあらわれるのが特徴です。
汚れごとの正しい洗剤の選び方
お風呂にある汚れを効果的に落とすためには、以下の洗剤を選びましょう。
・水あか
水あかはアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸を使うのが効果的です。クエン酸を水に溶かして吹きかけて放置したあと、スポンジで削り落とすといいでしょう。
・人のあか、皮脂、赤カビ
人のあか、皮脂、赤カビは酸性の汚れなので、アルカリ性の重層を使うのがおすすめです。そのまま使うとアルカリ性が弱いため、沸騰したお湯に重層を煮溶かすとアルカリ性を高めることができます。水1リットルにつき、重層を大さじ5~6杯を入れて20~30分沸騰させたものをスプレーボトルにセットしましょう。汚れにスプレーで重層液を吹きかけ、汚れに応じて時間を置いたあと、ブラシでこするときれいに汚れが落ちます。
・黒カビ
何度も発生するしつこい黒カビは、塩素系のカビ取り剤を使うと効果的です。カビ取り剤を使う際は、水で薄まらないように水気を取る、または乾燥させる、酸素に触れないようにラップをかけてパックするのがポイントです。
見落としがちなお風呂の汚れ
お風呂掃除をするときは、見えない部分の汚れをしっかり落とすことが重要です。そこで、汚れを見落としやすい部分と、掃除のポイントは次の通りです。
バスタブ(浴槽)のエプロン
バスタブのエプロンとは、浴槽部分を保護するカバーのことです。エプロンと浴槽の間は水気が逃げづらい場所なので、汚れがたまりやすいうえに、カビが繁殖しやすい場所です。大掃除でなければエプロンを開けることがないので、知らないうちに汚れがたまっているので注意しましょう。 エプロン内部の掃除のやり方は、エプロンを設置する溝とバスタブ部分にたまった汚れを洗剤で洗い落とし、カビ取り剤でカビを落とすのが基本です。掃除後にエプロンを戻すときは、内部をしっかり乾燥させると防カビ対策になります。
天井
天井はシャンプーや水滴が残りやすいため、近くで見るとうっすらとカビが生えていることがよくあります。天井のカビの掃除方法は、以下の手順でおこないましょう。
・柄の長いスポンジに洗剤を少量つけて磨く
・クイックルワイパーにキッチンペーパーをセットして、天井の洗剤をふき取る
・除菌作用があるアルコールやパストリーゼをペーパーに吹きかけ、天井を拭いて防カビ対策をする
換気扇
換気扇は外さないと汚れを確認できないので、日々の掃除では見落としてしまうことが多い部分です。特に、フィルターは湿気と一緒にホコリを吸い取るため、フィルターの汚れが原因でカビが発生するうえに、胞子をまき散らすことがあります。
換気扇の掃除のやり方は、パーツを分解して洗浄し、再びパーツを戻すという作業が必要です。そこで、換気扇の掃除のやり方は、以下の手順を守っておこないましょう。
・掃除前に電源を切る
・換気扇のカバーを外す
・シロッコファンを外す
・外したパーツに付着したホコリを掃除機で吸い取る
・パーツを洗剤液につけ置きし、汚れをスポンジで落として水ですすぐ
・パーツをしっかり乾燥させたら、元の通りにパーツを組み立てる また、シロッコファンが外せない機種の場合、掃除機でホコリを取り、洗剤を含ませた雑巾で拭いて乾燥させましょう。
お風呂を清潔に保つために普段からおこなうべきこと
お風呂掃除のコツは、お風呂を常に清潔に保ち、掃除を楽にすることも大切です。そこで、お風呂を清潔に保つために、普段からおこなうべきことは以下のものが挙げられます。
お風呂のあとはしっかりと換気or水切り
お風呂の壁や床に水気が残っているとカビが発生する原因になるので、最後にワイパーでの水切りや拭き上げをおこないましょう。また、時間がない場合は、換気扇を回して浴室を乾燥させる方法がおすすめです。
浴室の小物を減らす させる方
お風呂の中に置くシャンプーなどの小物は、カビやぬめりが起きる原因の1つです。そのため、中に置くものは最小限にとどめる、または洗面所に置いておいて必要なときに持ち込むといいでしょう。
定期的な大掃除よりも毎日のお掃除
お風呂を毎日掃除していると、汚れを簡単に落とすことができます。毎日ではなく定期的に掃除する場合、放置した汚れが蓄積して落ちにくくなり、結果的に大掃除する羽目になります。毎日の掃除は面倒に感じるかもしれませんが、汚れをためないことが掃除を楽にするコツです。
まとめ
お風呂掃除を効果的にするコツは、汚れに合った洗剤を選ぶことと、掃除のやり方を工夫することです。お風呂用洗剤ですべての汚れを落とすのは難しいため、汚れに合った洗剤を選びましょう。また、見落としがちな汚れが原因でカビなどが発生する可能性があるので、見える部分以外の掃除も怠らないことが大切です。エプロンや換気扇はパーツの取り外し作業がありますが、なるべく定期的に掃除をすることを心がけましょう。 また、お風呂を清潔に保って汚れを増やさない、汚れを早く落としてためないことも重要です。毎日入るお風呂だからこそ、掃除を日課にすることをおすすめします。