年末に頑張らない大掃除。年間スケジュールを見直し合理的にお掃除する方法
年末の大掃除は多くの人にとって一大イベントですが、その準備と実行は大きな負担となります。
しかし、年末にはあまり無理をせず、より効率的&合理的に大掃除を行う方法も存在します。
本記事では、年間を通じての掃除スケジュールの見直しと計画的なアプローチを通じて、年末に頑張らない大掃除で楽をする方法についてご紹介します。
年末に大掃除を完璧にやらなければならない……という既成概念に縛られずに、掃除の負担を軽減し、年末年始をより快適に過ごすための一助になれば幸いです。
【大掃除に関する過去記事も併せてご覧ください】
そもそも年末大掃除はなぜするの?
そもそも、なぜ私たちは年末に大掃除をするのでしょうか。
気温も寒くて水の冷たいこの時期に、あえてなぜ行っているのか。日本の行事としての大掃除を、確認の意味を込めておさらいしてみましょう。
新年の準備
日本では、新年は非常に重要な祝祭日です。新年を迎える前に穢れ(けがれ)を取り除くことは、新しい年の幸運と繁栄を願う行為として長い間行われてきました。
年末の大掃除は、この考えの基に行われています。
社会的・文化的意義
歴史を通じて、大掃除は単に物理的な清潔さを保つだけでなく、家族やコミュニティの結束を高める機会としても機能してきました。
共同で掃除を行うことは、お互いに協力し合い、思いやる精神を育むのに役立ってきたのです。
実際に、家族のイベントとしてみんなで大掃除を行うのが慣例になっている家は多いことでしょう。そう考えると、メリットがあるように思えてきますね。
子供のころからの行事
今日でも多くの家庭や企業では年末に大掃除が行われ、古い習慣や信仰が現代においても続いていることを意味します。
そのため、子供の頃からよくわからないけれども年末にやる行事……とだけ認識している方も少なくはないでしょう。
例えば子供に「なんで大掃除やるの!?」と言われた際「うーん、そういうものなんだよ。お父さんも子供の頃から年末にやる行事と言われて育ったからね」などというやりとりも行われているかもしれません。
そうやって、今日にも脈々と受け継がれてきているのです。
やらなきゃだめ!?
そう考えると年末大掃除という習慣は、ちょっと大げさに言えば過去と現在をつなぐ文化的な架け橋である、とも言えるかもしれません。
ですので、できればやった方が良いことかもしれませんね。
……が、そのために代償、つまり良くないことも起こりえると考えたらどうでしょうか。
- 無理をしたり
- 風邪をひいたり
- しもやけ・あかぎれになったり
- 大掃除を巡り家族と険悪になったり
こんなことになってしまえば、元も子もないですね。
そこで一つ提案です。それは、必ずしも全てのお掃除を年末に集中して行う必要はない、ということです。
春や秋など、年間を通じでスケジュールを組みお掃除をしておけば、年末のお掃除は簡単に済ますことも可能です。これを本ページでは、頑張らない大掃除と定義したいと思います。
もちろん個人の価値観がもっとも重要です。絶対年末に全てをやらなきゃダメ!というお考えの方は、年末に行うのが最もよいと思います。
年末の大掃除は非合理的な面も!?
年末の大掃除は、多くの家庭にとって伝統的で重要な行事ですが、実際にはいくつかの非合理的な側面があります。
もちろん行事は合理性を考えて行われることではないので、それは当然かもしれません。
しかしながら、現代には現代の生活様式があります。年末の大掃除の非合理的な面を改めて考えることで、頑張らない大掃除を検討してみるのもありではないでしょうか。
気温が低い・寒い
日本で最も寒い2月ほどではないかもしれませんが、12月も充分に寒いです。
特に網戸などの掃除で室外作業を行う際は、寒さがとても厳しく感じます。また、窓のお掃除で窓をあけなければならないのは暖房効率も悪くなります。家族も寒がり、嫌がるかもしれません。
そんな寒い中長時間作業を行うことで、風邪を引いたり、体調を崩してしまったりする可能性もあります。
ご存じの通り、年末年始はたくさんの楽しいイベントがありますね。
- クリスマス
- 年末のお休み
- 年末のご馳走
- お正月
- その他年始のイベント
年末大掃除で風邪を引くなど体調を崩してしまったら、これらのイベントも台無しになってしまうかもしれません。
自分だけならまだしも、風邪の場合は家族に移してしまう可能性もありますね。
イベントを最大限に楽しむためにも、同じ掃除をするのであれば、春・夏・秋の間に分散させた方が快適に作業をすることができます。
水が冷たい
気温が寒いということは、同時に水温もとても低く冷たくなるのは必然です。
しかしながら、多くのお掃除に水は必要不可欠な存在です。浴室等の水回りや、換気扇・レンジフードの掃除・窓ふきや床の雑巾がけ等など。
つまり12月は手がかじかむ思いをしながら掃除をすることになります。
そんな状況で長時間作業などを行うとどうなるでしょうか。しもやけになったり、ひびわれ、あかぎれになったりすることもめずらしくありません。
気温が寒いことと同様、同じ水を扱った掃除をするのであれば、春・夏・秋の方が合理的なことは、火を見るより明らかです。
忙しい
師走という言葉を皆さんご存じのように、年末は多くの人にとって一年で最も忙しい時期の一つです。
仕事の締め切り、休暇の準備、年末の行事と、すでに多くのタスクに追われている中で大掃除を行うことは、時間的にも、肉体的にも、精神的にも負担となることが少なくありません。
そんな疲弊している家族や配偶者に対し「テレビやゲームをやめて大掃除を手伝って」と言うことで、どれだけの夫婦げんかや軋轢が生じていることでしょう。
同じ掃除をするのであれば、時間的・肉体的・精神的にも余裕のある他の時期の方が、自分も楽ですし、家族の協力も得られやすいです。
それらの状況であれば、心と身体にゆとりをもって掃除に取り組むことができるでしょう。
年間を通じたスケジュールで年末大掃除を楽にする
年末の頑張らない大掃除を実現するためには、年間を通じた掃除のスケジュールを立てることが鍵となります。
年間を通じての掃除計画は人によるところが大きいので、残念ながら一口には語れません。
そこで春夏秋冬の季節毎で、掃除のしやすさについて解説します。これを元に、独自のスケジュールを考えてみてはいかがでしょうか。
春・秋
春と秋は、夏の暑さや冬の寒さと比較して、気温が適度で最も快適な季節です。このため、長時間の掃除作業を行うのに最適な気候条件が整っています。水温も冷たすぎません。
暑すぎる夏や、凍えるような冬と比べて手を動かす作業がしやすいです。窓や網戸、浴室の洗浄など、水を使う掃除作業が多いため、大きな利点となります。
夏
夏も、エアコンが効いた室内であれば、比較的快適な掃除が可能です。
常温でも水温が比較的高いため、冷水では困るような汚れを落とすのに適しているかもしれません。特にお湯が出ないような場所であれば、夏の水温が助かるシーンもあることでしょう。
冬(年末)は簡単に
行事として、年末大掃除に取り組むことはとても良い事だと思います。しかし前述したとおり、とても寒い&忙しいのが年末~年始。
水回りは春~秋に済ませておき、年末はあまり無理はせず、ホコリ落としや、不要品の廃棄などをメインとするのもありでしょう。
なお、冬は室内を閉め切るため、ホコリ落としで室内に舞い上がってしまいます。マイクロファイバークロスなど、ホコリを吸着しやすい掃除道具で拭いてから行うと良いですよ。
今年から始める場合
もし本記事をご覧になって、「今年から年末大掃除は頑張らない!」と決めた方がいらっしゃったとします。
その場合、今年の年末は、軽くすませるだけでOKとしましょう。なんと得(?)をしてしまいましたね。
もちろんその代わりに、次の春からはちゃんとすることを、スケジューリングしておきましょう。
家族ときちんと約束をしておいたり、家族のスケジュール帳に記載するなどで、忘れずに済むかもしれません。
リマインダーに登録するのもお勧めです。例えば毎年、Googleカレンダーなどで自分宛にメールを送信するようにしておけば、(Googleのサービスが終了しない限り)未来永劫忘れることはありませんね。
まとめ
年末大掃除はやらなければならないもの。そういった固定概念で毎年辛い思いをしている方もいらっしゃることと思います。
しかしながら、現代の生活様式では必ずしも全てを年末にやる必要は無い……そう思えれば心が楽になりませんか?
是非この機会に頑張らない大掃除をご検討されてみてはいかがでしょうか。
もちろん、冬に大掃除をするのが大変だけどすっきりしたい……という場合、アールおそうじセンターのハウスクリーニングサービスも是非ご検討ください。
プロの技術にお任せし、快適な年末・お正月をお迎えするのも良いでしょう。その場合、年末はご予約・ご依頼が立て込みますのでお早めにどうぞ!