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花粉症対策は、室内に入れない&お掃除で!花粉シーズンの快適な室内環境を作る方法を解説

花粉症


春の訪れと供に、今年も花粉のシーズンがやってまいりました。本記事の執筆現在では、すでに鹿児島県でスギ花粉の飛散シーズンに入ったと報じられています。

これからより多くの地域で、本格的に花粉のシーズンに入ります。ひいては花粉症の方にとって、鼻水、くしゃみ、目のかゆみといった花粉症の症状との戦いとなることでしょう(残念ながら執筆者も同様です)。

しかし幸いなことに、室内環境においては工夫することでこれらの症状を軽減することができます。何もしないよりも、比較的快適な生活空間を保つことも可能です。

そのために本ページでは、以下の2点で対策を考えてみたいと思います。

  1. 室内に花粉を入れないための予防策
  2. 室内に花粉が侵入してしまった場合のお掃除&除去

不快な症状を軽減し、春の到来を心から楽しみたいですよね。そのためにも、徹底的に花粉症対策をしましょう!

そもそも花粉・花粉症とは!?

花粉症は、春先に多くの人が体験するアレルギー反応の一つです。しかし、その原因や正しい対処法について理解している人は意外と多くないのかもしれません。

そのため、まずは改めて最低限の花粉&花粉症の基本について取りあげます。

※ご存じの方は飛ばしてくださって結構です。

アレルギー性鼻炎の一種

花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種であり、花粉が鼻や目の粘膜に触れることで発症します。要は体が花粉を有害な物質と誤認し、過剰に反応(アレルギー反応)することによって生じているわけですね。

これにより、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が引き起こされます。そして花粉症は、誰にでも発生しうる可能性があるものです。

花粉症の原因となる花粉

花粉症の主な原因となる花粉には、以下の様に様々なものがあります。

  • スギ花粉
  • ヒノキ花粉
  • イネ科植物の花粉
    • カモガヤ
    • スズメノカタビラ
    • オオアワガエリ
  • ブタクサ花粉
  • ヨモギ花粉
  • ゼニゴケ(コナギ)の花粉

これらは季節によって飛散する時期が異なり、それぞれが特定の時期に症状を引き起こします。例えば、スギ花粉は春先に多く飛散し、秋にはブタクサ花粉が問題となります。

日本においては特にスギ花粉が花粉症の主な原因となっています。というのも日本の気候や環境はスギの成長に適しているため、全国各地に広範囲にスギ林が分布しているからです。

春になると、これらのスギ林から大量の花粉が放出され、空気中に拡散します。ひいては、多くの人に被害をもたらしているのです。

対策はマスト!?

花粉症の症状を軽減するためには、花粉が体内に侵入するのを防ぐことが最も重要な対策です。

そのためには冒頭の通り、以下の2つがポイントとなります。

  1. 室内に花粉を入れないための予防策
  2. 室内に花粉が侵入してしまった場合のお掃除&除去

次項より、これらの具体的な対策方法を詳しく見ていきましょう。

もし現在、「花粉症の症状が無いからいいや」と思われている方がいたら、注意が必要かもしれません。

特定の時期に特定の植物の花粉を大量に吸引することで、花粉症の発症の引き金となることもあるからです。そして、一度発症すると、完全に治ることは難しいです。

そのため、どなたにとっても対策がベター、いえ、マストと考えておいた方が良いのではないでしょうか。

掃除の前に室内に花粉を入れないが大事!

室内の花粉対策において、掃除が重要な役割を果たすのは誰でも分かります。

しかしそれ以上に重要なのは、そもそも花粉を室内に入れないようにすること。極論を言えば、(現実的にはあり得ませんが)花粉が全く室内に入らなければ、花粉対策のための掃除は必要も無いのです。

そのため、まずは室内に花粉を入れないための予防策について詳しく見ていきましょう。

窓やドアを閉める。必要時以外は開けない

花粉の多い季節には、窓やドアを空けておかないこと。つまり基本は閉めておくことが基本的な対策です。

特に花粉が多く飛散する日中や風が強い日には、窓を開けることを避けるべきです。また、換気を行う際には、短時間で済むようにし、できれば比較的花粉の少ない早朝や夜間に行うと良いでしょう。

近年の住宅では、24時間換気が義務づけられています。その場合、最低でも1時間で半分以上の空気が入れ替わるほどの換気量があるため、窓を開ける換気の必要性は、以前ほど大きくないと考えられます。

帰宅時の対策

外から帰宅する際には、衣服に付着した花粉を室内に持ち込まないように注意が必要です。

そのため帰宅時には、

  1. 玄関に入る前に衣服や髪の毛を軽く払う
  2. 玄関に入ったらアウターをすぐにクローゼットにしまう
  3. すぐに着替える

などの一連の対策を取りましょう。

こうすることで、屋外からの花粉流入を減らす事が可能です。

洗濯物取り込み時の対策

洗濯物は外に干すと、花粉が付着する可能性が非常に高いです。

花粉の季節には、室内干しをするか、花粉が少ない時間帯に外干しをして、早めに取り込むようにしましょう。

また、洗濯物を取り込む際には、外で振って花粉を払い落とすことも有効です。

給気口フィルター(PM2.5対応)

花粉の大きさは、20マイクロメートルから約100マイクロメートルの大きさであることが一般的です。そのため、PM2.5対応のフィルターで一定量を捕捉することが可能です。

室内への空気の通り道である給気口にPM2.5対応のフィルターを設置すれば、流入する花粉も減らす事ができるでしょう。特に、24時間換気対応の住宅では効果的ですね。

これらのフィルターは、花粉だけでなく、他の微粒子や汚染物質の侵入も防ぐことができるメリットがあります。

定期的なフィルターの交換や清掃も忘れずに行いましょう。交換・清掃が遅れると、花粉等の捕捉効果が減少します。

室内の花粉を除去・掃除の基本

対策をしても、室内に入る花粉をゼロにすることはできません。

そこで、入ってしまった花粉を効率的に除去するためには、掃除や除去の対策が必要です。

花粉を舞い上げずに取り除くテクニックや、掃除のタイミング、定期的な掃除の重要性など、基本的なポイントを抑えることで、より良い室内環境を保つことが可能です。

舞上げないことに注意

花粉の掃除を行う際には、花粉を舞い上げないように注意が必要です。

拭き掃除をする場合は、乾いた布よりも湿らせた布を使用することで、花粉を布にしっかりと捕らえ、舞い上がりを防ぐことができます。

掃除機を使用する場合は、できるだけ舞い上がらせないように気をつけましょう。

掃除は朝一番に

花粉の掃除は、朝一番に行うことが最も効果的です。というのも、一般的に夜間には室内の人の活動が無いため、花粉も床に落ち着きます。

その落ち着いた花粉を朝のうちに除去することで、効率的に室内の花粉を除去することが可能です。

朝のうちに室内がきれいになるということは、その後の活動にも影響を与えるはず。そう考えると、朝という時間に掃除するのは(忙しいところ大変ではありますが)最適ですね。

花粉が溜まりやすい場所を重点的に

花粉は、窓際・玄関や絨毯、布製の家具など、特定の場所に溜まりやすくなります。これらの場所を重点的に掃除することで、室内の花粉の量を大幅に減らすことができるでしょう。

また、空気清浄機を使用する場合は、これらの場所の近くに設置することで、より効率的に花粉を除去することが可能です。

定期的な実施

花粉の季節には、定期的な掃除を心がけることが重要です。

週に一度は徹底的に掃除を行い、花粉が溜まりやすい場所は日頃からお掃除することをお勧めします。

先ほども触れたとおり、特にカーテンやソファ、カーペットなど、布製品は特に花粉が付着しやす場所。こまめに掃除したいところですね。

お掃除&花粉除去に効果的なアイテム

花粉症対策として室内を清潔に保つためには、お掃除&花粉除去アイテムが重要です。

ここでは、それらに特に有効なアイテムを紹介します。活用&併用することで、室内の花粉をより多く除去することができるでしょう。

花粉除去スプレー

市販の花粉除去スプレーは、空中に舞う花粉を捕捉し、落下させることで除去するアイテムです。

使用する際は、室内の空気に直接スプレーすることで、花粉を重くして床に落とし、その後の掃除で簡単に除去できるようにします。

また、布製の家具やカーテンにも使用できるタイプのものがあり、これらの花粉が溜まりやすい場所の対策にも有効です。ドラッグストアや、ホームセンターで探してみてください。

モップ/フロアワイパー

湿ったモップは、床に落ちた花粉を効率的に拭き取るのに適しています。

乾いたモップを使用すると花粉を舞い上げてしまう可能性がありますが、水分を含んだモップならば花粉をしっかりとキャッチし、舞い上がりを防ぐことができるからです。

また、モップの種類によっては吸着剤が付いているものもあり、その場合はより高い効果を期待できるでしょう。

その他にハンディタイプのものや、フロアワイパー(フローリングワイパー)タイプのものなど、シーンに応じて類似のものでも代用が利く場合があります。

水分を含んだモップは雑菌が繁殖することがあります。モップの種類にもよりますが、洗ったり、定期的に交換したりすることで、清潔な状態を保つ必要があります。

粘着シート(コロコロ)

粘着シートローラー:通称コロコロは、衣服や布製品に付着した花粉を取り除くのに非常に便利です。

また、小さな家具やカーテン、ベッド・ソファーの上など、掃除機をかけにくい場所の花粉除去にも便利ですね。しかもリーズナブルなこともうれしいポイント。

使い捨ての粘着シートなので、汚れたら新しいシートに交換するだけで簡単に清潔を保つことができます。部屋ごとに複数用意できることもメリットと言えるでしょう。

掃除機(HEPAフィルター搭載)

HEPAフィルターを搭載した掃除機は、非常に小さい粒子も捕捉する能力があり、花粉を含むアレルゲンの除去に効果的です。

掃除機を選ぶ際は、HEPAフィルターの性能を確認し、花粉だけでなくダニの死骸や排泄物など、他のアレルゲンも除去できるモデルを選ぶと良いでしょう。

ただし先ほども触れたとおり、掃除機は花粉を舞上げてしまう可能性があります。先にモップなどをかけてから行ったり、空気清浄機と併用したりするなど考慮して使用するのが良さそうです。

空気清浄機(HEPAフィルター搭載)

空気清浄機もまた、HEPAフィルターを搭載しているモデルを選ぶことが重要です。

空気清浄機は室内の空気を循環させることで、花粉やダスト、ペットのフケなどのアレルゲンを捕捉し、清潔な空気を供給します。特に花粉が多く飛散する季節には、室内の空気清浄機を24時間稼働させることで、より清潔な空気環境を保つことができます。

また、可能であれば、玄関に空気清浄機を設置することで、花粉の室内への侵入をさらに防ぐことができるでしょう。特に複数台設置は、より高い効果を生みます。

まとめ

以上、花粉症対策について、室内に花粉を入れないこと。そして入ってしまった際に花粉を除去・掃除する基本についてまとめました。

今年(執筆: 2024年)は前年よりは花粉の飛散量も少ないようですが、そもそも前年が多かったために、例年よりも1.2~1.6倍ほども多いそう。

徹底した対策により、可能な限り花粉症の症状を抑えたいものですね。皆様のアレルギー症状が少ない春になるよう、願っています!

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