年末大掃除で押さえておきたいチェックリストのご紹介。グッズ、お掃除箇所、スケジュール別に解説
11月も終わりに近づき、そろそろ大掃除のことを考えないといけない時期になってきました。面倒で考えたくなかった……という方も、そろそろ考えないといけないころですね。
しかし、何からはじめていいか分からない……という方も多いのではないでしょうか。
実際に大掃除する箇所やその熱量は人によって全く違うものになりますが、一般的に検討すべき内容というものは存在します。難しく考えず、それに沿って考えていくのも良いのではないでしょうか。
そこで本ページでは、年末大掃除を迎える前の段階で、押さえておきたいチェックリストをご紹介します。
- お掃除道具(お掃除グッズ)
- お掃除箇所
- スケジュール
この3点に分類し、それぞれチェックリストをご提案・解説します。
この中から、「自分には必要だな」と思われた項目をメモしていただき、実際に年末大掃除に活かしていただければと思います。
気になった項目だけやれば良いなら、簡単ですね!
お掃除道具・関連グッズチェックリスト
お掃除には、道具や関連グッズがかかせません。マストなものからあると便利なグッズまで、幅広くご紹介しています。
掃除の基本道具
雑巾
掃除の基本道具であり、水拭きや乾拭きのどちらにも使えます。キッチンや窓のサッシ、家具の表面など多用途に活躍します。特に吸水性の高い綿素材が適しており、古いタオルを再利用するのも良いでしょう。
歯ブラシ
隙間掃除や細かい部分の汚れ落としに最適です。サッシや排水口の隙間、換気扇のフィルターに付いた汚れを掻き出すのに重宝します。もちろん、こちらもお掃除用に新品を用意する必要は無く、使い古しのものでかまいません。
掃除用スポンジ
頑固な汚れをこすり取る作業に欠かせない道具です。キッチン用では焦げ付きや油汚れ用の硬めのスポンジ、浴室用では表面を傷つけない柔らかめのものがおすすめです。
マイクロファイバークロス
繊維が非常に細かいマイクロファイバークロスは、ホコリや汚れをしっかりキャッチしてくれる優れものです。窓ガラスや鏡、家具のホコリ取りに最適で、仕上がりがスッキリします。洗濯して繰り返し使えるため、コスパも良く、掃除道具として常備しておきたいアイテムです。
ゴム手袋
掃除中の手肌を守る必須アイテムです。特に換気扇や排水口など汚れの強い場所や、強力な洗剤を使う場面では手荒れを防ぐために欠かせません。サイズが手にフィットするものを選ぶと細かい作業がしやすくなり、裏起毛付きのタイプは長時間の使用でも快適です。
バケツ
浸け置きや水拭き作業に欠かせない掃除道具です。雑巾をすすぐための水を用意したり、換気扇フィルターや五徳を浸け置きして頑固な汚れを浮かせるのに使えます。浸け置きには広口のバケツが便利で、大きなフィルターが収まるサイズを選ぶと作業がスムーズになります。
掃除機
床やカーペットのホコリやゴミを効率よく吸い取る掃除の定番アイテムです。フローリングからカーペットまで幅広く対応でき、家中の清掃がスムーズに進みます。
コロコロ(粘着クリーナー)
粘着力で髪の毛やホコリを絡め取る便利なアイテムです。カーペットやラグの掃除だけでなく、ソファや衣類にも使えるため、用途が広いのが特徴です。衣類用の小型タイプと床掃除用の長い柄のものを使い分けると、どんな場面でも使いやすくなります。
換気扇やキッチン周り用
油汚れ専用洗剤
頑固な油汚れを効率的に落とすために設計された洗剤です。主にアルカリ性の成分が含まれており、換気扇やコンロ周り、五徳に付着した固まった油汚れを分解して浮かせる効果があります。
重曹
キッチン周りや水回りの汚れを落とすのに役立つ天然由来の掃除道具です。特に、軽い油汚れや焦げ付きに効果的で、安心して使えるため食器やシンクの掃除にも適しています。
セスキ炭酸ソーダ
重曹よりも強力な洗浄力を持ち、油汚れや手垢の掃除に効果を発揮します。水に溶けやすく、スプレーボトルに入れて使用すると手軽です。
浸け置き用の大きなバケツ
換気扇フィルターやレンジフードのシロッコファン、五徳など、頑固な汚れが付着したパーツを丸ごと浸けて汚れを浮かせるのに便利なアイテムです。広口タイプで大きなパーツがすっぽり入るサイズが理想的です。
フィルター掃除用ブラシ
換気扇フィルターの細かい目に入り込んだ汚れを掻き出すための専用ブラシです。柔らかい毛のタイプを選べば、フィルターを傷つけることなく汚れを取り除けます。
キッチンペーパー
洗剤を染み込ませてパーツに貼り付け、汚れを浮かせるのにも使えます。また、換気扇やコンロ周りの軽い汚れを簡単に拭き取る際にも便利です。
浴室・水回り用
カビ取り剤
浴室やキッチンなど湿気が多い場所に発生するカビを除去するための洗剤です。特に黒カビには強力な効果を発揮し、スプレータイプのものはピンポイントで使用できるため便利です。
水垢除去クリーナー
浴室の鏡や蛇口などにこびりついた白い水垢やカルシウム汚れを効果的に落とす洗剤です。酸性の成分が含まれているため、水垢を化学的に分解し、キレイにすることができます。
メラミンスポンジ
細かい汚れを削り取る効果がある便利な掃除道具です。「激落ちくん」などの商品名で知られ、浴室のタイルやキッチンのシンクなどの軽い汚れに適しています。メラミンスポンジについては以下で過去記事もありますので参考になさってください。
ゴムヘラ(スクイージー)
浴室や窓の水滴を効率よく取り除くためのツールです。シャワー後の浴室の壁やガラスに付着した水滴をゴム部分でスッと拭き取ることができます。
排水口掃除ブラシ
排水口の奥や網目の汚れをかき出すための専用ブラシです。手が届きにくい箇所の掃除に最適なアイテムです。
浴室用天井モップ
伸縮可能な柄付きのモップが多く、手が届かない天井や高い壁部分を無理な姿勢にならずに掃除できます。
窓・網戸掃除用
窓用ワイパー
水滴や汚れを効率よく拭き取る道具です。浴室で使うゴムヘラ(スクイージー)とほぼ同じですので、兼用するのもありです。
ガラスクリーナー
ガラステーブルなどの表面をキレイにするための専用洗剤です。アルコールや界面活性剤が含まれていることが多く、ガラス表面の手垢や油膜、ホコリを簡単に拭き取れます。
サッシ掃除用ブラシ
窓のサッシにたまったホコリや泥汚れをかき出す専用のブラシです。細長い形状や毛先の細かいタイプが多く、狭い溝にも入り込んで汚れをしっかり取り除くことができます。
網戸掃除用スポンジ
網戸に付いたホコリや汚れを傷つけることなく拭き取るための専用道具です。網目に入り込んだ汚れを両面から挟み込むようにして掃除できるタイプが便利で、網戸を取り外さなくても簡単に使えるのが特徴です。
新聞紙(窓拭き用)
窓ガラスを拭く際に手軽に使える便利な道具です。紙が適度に固く、繊維が汚れをしっかり吸着するため、ガラスクリーナーと一緒に使うと抜群の効果を発揮します。
トイレ掃除用
トイレ用ブラシ
便器の内側や縁の汚れを効果的に落とすための必須アイテムです。最近では、先端がカーブして便器の奥や縁の裏まで届くデザインのものや、使い捨てタイプのブラシもあります。
便器用洗剤
トイレ掃除を効率よく行うための専用洗剤で、汚れや黄ばみ、尿石などを分解する成分が含まれています。頑固な汚れが存在する場合はマストと言えるでしょう。
床・フローリング掃除用
フローリング用モップ
床のホコリや汚れを素早く拭き取るための基本的な掃除道具です。平面のモップヘッドに使い捨てシートや布を取り付けて使用するタイプが多く、ホコリ取りや軽い汚れの拭き掃除に便利です。
床用ワックスシート
フローリングにツヤを出し、汚れが付きにくくするための便利なアイテムです。使い捨てタイプで、モップに取り付けて床を拭くだけで簡単にワックスがけができます。
隙間掃除用ブラシ
家具の間や壁際など、モップでは掃除しにくい隙間の汚れを取り除くために役立つ道具です。細長い形状で、毛先が細かいため、ホコリやゴミを掻き出しやすいです。
床用拭き掃除スプレー
フローリングに付着した汚れやベタつきを簡単に落とすための洗浄剤です。直接床にスプレーしてからモップや布で拭き取るだけで、効果的に汚れを除去できます。
玄関や屋外用
靴用ブラシ
靴の表面や溝に入り込んだ汚れをしっかり落とすためのアイテムです。革靴用には柔らかい毛のブラシ、スニーカー用には硬めの毛のブラシがおすすめです。
たたき掃除用デッキブラシ
玄関のたたき部分や屋外のコンクリート床の汚れを落とすために使用する道具です。硬い毛先が特徴で、泥汚れやこびりついた汚れを効率よく掻き出せます。
ポストや表札掃除用の柔らかい布
ポストや表札などのデリケートな表面の掃除に最適です。傷をつけずにホコリや汚れを拭き取れるため、金属やガラス素材にも安心して使えます。
高圧洗浄機(屋外用)
玄関のたたきやコンクリート床、外壁、車などの頑固な汚れを一気に落とせる強力な掃除道具です。必須ではありませんが、あると非常に便利です。
コンクリート掃除用中性洗剤
屋外のコンクリート床や壁に付いた泥汚れや油汚れを分解して落とすための洗剤です。安全性が高く、専用品なのでコンクリートを傷めることなく汚れを落とせます。
高所掃除用
ハンディモップ(伸縮タイプ)
家具や照明、カーテンレールなど、高い場所や狭い隙間のホコリを簡単に掃除できる便利アイテムです。
クモの巣取りクリーナー
天井や壁の隅にできたクモの巣を簡単に取り除くための専用道具です。蜘蛛は秋口にかけて大繁殖することもあり、庭や外壁のお掃除も行う場合は有用です。
天井用ほこり取りワイパー
天井や壁のホコリや汚れを落とすための掃除道具です。平らなワイパーヘッドと長い柄が特徴で、軽い力で広い面積を効率的に掃除できます。
脚立(安全設計のもの)
天井や高い棚などの掃除や作業時に欠かせない道具です。逆に言えば、高い所を脚立なしで無理して作業するのは危険ですので止めましょう。
その他の便利グッズ
汚れ防止スプレー
掃除後の表面にコーティングを施し、汚れの付着を防ぐためのアイテムです。特にキッチン周りや浴室の鏡、フローリングなどに使用すると、油汚れや水垢がつきにくくなり、次回の掃除がぐっと楽になります。
使い捨てウェットシート
汚れをサッと拭き取るために便利なアイテムです。フローリング用、家具用、キッチン用などさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けするとベターです。
革製品用クリーム
大掃除時、革靴やバッグ・ソファなどの革製品メンテナンスするならマストです。革に潤いを与えることで、ひび割れや乾燥を防ぎ、柔軟性を保ちます。
フローリングや家具用のキズ補修剤
細かいキズやへこみを簡単に目立たなくするための便利アイテムです。日々の生活や、大掃除の家具移動で傷ついてしまってもリカバリーできます。
ポリ袋(ゴミ収集用)
大掃除で出る大量のゴミを収集するための必需品です。充分に予備を考えて用意しておくと良いでしょう。
場所別、お掃除箇所チェックリスト
次に、年末大掃除のための作業場所チェックリストをご紹介します。年末大掃除の抜け・漏れを防ぐことの他、作業をする・しないの判断にもお使いいただけます。
キッチン
- シンク
- 水垢の除去
- 排水口の掃除
- ゴミ受けの洗浄
- コンロ
- ガスコンロの五徳
- コンロ周りの油汚れ
- 電子点火部分の掃除
- レンジフード(換気扇)
- フィルターの洗浄
- 内部の油汚れ拭き取り
- 外側のカバーの拭き掃除
- 冷蔵庫
- 冷蔵庫内の整理と拭き掃除
- 冷凍庫内の霜取り
- 冷蔵庫上部のホコリ取り
- 電子レンジ
- 内部の汚れ除去
- 回転皿の取り外し洗浄
- 食器棚
- 棚板の拭き掃除
- 不要な食器の整理
- キッチン床
- 床の拭き掃除
- 隙間や角の汚れ取り
リビング
- 窓
- ガラスの汚れ拭き
- サッシの掃除
- 網戸の洗浄
- カーテン
- 洗濯またはクリーニング
- カーテンレールの拭き掃除
- テレビ・家電
- テレビ画面の拭き掃除
- リモコンやケーブル周りのホコリ取り
- ソファ
- ソファのクッションの洗浄または掃除機掛け
- ソファ下の掃除
- 棚・収納
- 本棚や収納棚の整理整頓
- 棚板の拭き掃除
- 照明
- ランプシェードや電球のホコリ取り
- 床
- カーペットやラグの洗浄
- フローリングの拭き掃除
寝室
- ベッド
- マットレスの裏返し
- シーツや枕カバーの洗濯
- ベッド下の掃除
- クローゼット
- 不要な衣類の整理
- 棚や引き出しの拭き掃除
- 窓
- ガラス・サッシの掃除
- カーテンの洗濯
トイレ
- 便器
- 内側の洗浄
- 便座やフタの拭き掃除
- トイレタンク
- タンク周りの拭き掃除
- 床
- 床の拭き掃除
- 隅のホコリ取り
- 換気扇
- カバーの取り外し洗浄
- 内部のホコリ取り
浴室
- 浴槽
- 浴槽内の水垢取り
- エプロン内部の掃除
- 壁・床
- 壁のカビ取り
- 床の溝の掃除
- 排水口
- ゴミ受けの洗浄
- 排水口内の汚れ取り
- シャワーヘッド
- 水垢やカルキの除去
- シャワーホースの拭き掃除
- 鏡
- 鏡のウロコ汚れ除去
- 天井
- カビ取り
- 換気扇カバーの拭き掃除
玄関
- ドア
- ドアの外側・内側の拭き掃除
- ドアノブや鍵周りの掃除
- 靴箱
- 不要な靴の整理
- 棚の拭き掃除
- 床
- たたきの掃除
- 靴底にたまった汚れの除去
- 表札・ポスト
- 表札の拭き掃除
- ポスト内外の掃除
その他
- 階段
- 手すりの拭き掃除
- 階段の拭き掃除
- 廊下
- 床の拭き掃除
- 壁のホコリ取り
- 天井・壁
- クモの巣取り
- 壁の汚れ拭き
- エアコン
- フィルターの掃除
- 外側の拭き掃除
スケジュール関連のチェックリスト
最後に、スケジュールに関連するチェックリストをご紹介します。
年末は立て込むことが多いので、スケジュールは事前にしっかりと考えておきましょう。
ゴミの収集日の確認
年末大掃除では、断捨離を共なうなどで、大量のゴミが出る事があります。これらは絶対年内に捨てたいですよね。
しかしご存じの通り、年末年始は通常とは異なるゴミ収集スケジュールになります。ひいては事前に最終の収集日を確認しておきましょう。
特に粗大ゴミに関しては、受付から収集までに時間がかかることが一般的です。できるだけ早めに収集の依頼をするのが鉄則です。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、ペットボトルなど、種別毎に確認しなきゃですね!
年末の家族のスケジュール確認
年末は家族全員が多忙になりがちな時期です。仕事や学校の締めくくりや、クリスマス、年越しの準備など、どうしてもバタバタしてしまう月です。
そのため、事前に家族のスケジュールを把握しておくことはとても重要と言えるでしょう。きちんと事前に「この日は大掃除にあてようね」という日を家族で(もちろんお一人でも)予約しておくことが重要です。
ご家族の場合、誰か一人が大掃除をするのではなく、全員で行えばよりスムーズに進行させることが可能です。
作業スケジュールの確認
どの作業を大掃除に入れるかのチェックはすでに済んでいると想定します。
しかしながら、掃除は一日で終わるとは限りません。むしろ、何日もかけて行った方が無理なくことを進められます。
その観点から考えると、どのような順番で、どのような日程・作業スケジュールで進めていくかを、事前に考えておくことは非常に有用です。余裕を持ってスケジューリングされると良いでしょう。
まとめ
以上、3つのカテゴリーに分けて、チェックリストをご紹介しました。もちろん、これらは一般論であり、全てが必須という訳ではありません。むしろ、不要な部分を判断するためにお使いいただいても良いと思います。
年末大掃除は、人によって全く違うものになっても良いものです。できる限りで、無理なく行うことができれば成功と見なしても良いのではないでしょうか。
……と考えると、気持ちが楽になってきますね。そのいきおいで、是非計画を立ててみてください。
本ページの各種チェックリストをご利用いただくことで、スムーズな年末大掃除を実施することができれば幸いです。