3/4はサッシの日!冬に汚れた窓・サッシをお掃除しませんか?窓枠周りのお掃除の重要性や便利グッズを解説

3月4日は「サッシの日」です。 窓・サッシは毎日目にしているはずなのに、気づけばホコリや黒ずみ、カビがこびりついていることも多いですよね。特に冬の間は、結露や換気不足によって汚れがたまりやすく、気づかぬうちにサッシの溝やレール部分にカビやホコリが蓄積してしまいます。
そんな汚れを放置してしまうと、見た目が悪いだけでなく、カビの繁殖やアレルギーの原因にもなることも。春の訪れとともに、花粉や黄砂が飛び始めるこの時期、窓まわりをしっかり掃除しておけば、室内の空気をキレイに保つことにもつながります。
とはいえ、「サッシ掃除ってどうせすぐ汚れるのにやる意味ある?」「サッシ掃除って面倒くさい……」という方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、サッシの正しい知識を身につければ、「やらなきゃだめだな」とお分りいただけると思います。
今回は、そんな窓枠・サッシのことや、お掃除の重要性・便利グッズについて解説していきます。冬にたまった汚れをリセットして、ピカピカの窓サッシで春を迎えましょう!
サッシの日にやること・検討すること
冒頭の通り、毎年3月4日は「サッシの日」とされています。掃除には直接的に役立ちませんが、まずはこの記念日についてご紹介します。
雑学として、お役立ていただければ幸いです。是非周りの人にも教えてあげてくださいね。
3月4日がサッシの日になった理由
すでに予想はついている方も多いかもしれませんが、サッシの日が3月4日なのは、「3(サ)4(シ)」という語呂合わせに由来しています。
この記念日は、吉田工業株式会社(現:YKK AP株式会社)により制定されました。サッシの普及や重要性を広めることを目的としていますが、特別な大イベントがある……というわけでは無いようです。
しかしながら一般生活者としては、以下の2つを行う・考えるのに良いきっかけになると考えられます。
- この機会にリフォームを検討する
- 冬場の汚れた窓やドアのサッシを掃除する
これらを詳しくみていきましょう。
サッシの日にリフォームを検討する
新築・築浅の家にお住いの方は、本項は飛ばしていただければと思います。
3月4日の「サッシの日」は、サッシのリフォームを検討するのにも最適なタイミングです。というのも、現在の樹脂製のサッシの断熱性は、従来のアルミ製に比べ大幅に改善しているからです。
さらには長年使っていると劣化が進み、断熱性や防音性が低下していることも。特に、以下のような症状が見られる場合は、リフォームを検討するサインかもしれません。
- 今年の冬は(も)寒かった → 断熱性が低い可能性
- 窓の結露がひどい → こちらも断熱性が低い可能性
- 窓の開閉がスムーズにいかない → サッシやレールの歪みが原因かも
- 外の音が気になる → 防音性能が低い
- すき間風が入る → 気密性が低く、光熱費の無駄に
こうしたトラブルを放置すると、冷暖房効率の悪化やカビの発生、光熱費の増加につながることも。特に冬場に結露がひどくなる家では、サッシの断熱性を見直すだけで快適な室内環境を手に入れることができます。
サッシのリフォームにはいくつかの方法があり、予算や目的に応じて選ぶことができます。
- 内窓を取り付ける(二重窓化)
- 断熱・防音・結露防止に効果的
- 既存の窓を活かしつつ、手軽に性能アップ
- サッシごと交換する
- 古いサッシを新しいものに交換する方法
- 気密性・断熱性が向上し、すき間風対策に◎
- ガラスのみ交換する
- 既存のサッシを残しつつ、断熱ガラスや防音ガラスに変更
- 予算を抑えつつ性能向上が可能
省エネ性能の高い窓にリフォームすると、国や自治体の補助金・助成金を受けられることもあります。
最近では「先進的窓リノベ」などの補助金制度があり、費用の何割かが補助されるケースも! 時期により異なるので、リフォームを検討する際は、補助金情報もチェックしておきましょう。

我が家はアルミサッシなので、リフォームすると大きな効果がありそうですね。
サッシの日にお掃除をする
リフォームは高額な費用もかかりますので、大半の方はお掃除だけで、充分サッシの日に参加したと言えるでしょう。
サッシは窓やドアの開閉によってホコリや汚れが溜まりやすい部分です。
特に、レール部分には砂ぼこりやカビが蓄積しやすいため、以下の様な定期的な掃除が必要になります。
- サッシの溝のホコリを取り除く
サッシのレール部分には、ホコリや砂が溜まりやすく、放置するとカビの原因になります。まずは乾いた歯ブラシやブラシを使って大まかなホコリを取り除きましょう。その後、掃除機を使って細かいゴミを吸い取ると、より効果的です。 - 重曹水や中性洗剤で汚れを拭き取る
サッシの汚れは水拭きだけでは落ちにくいことがあります。そんなときは、重曹水や中性洗剤を使うと効果的です。雑巾やスポンジに染み込ませ、サッシの汚れを拭き取ります。頑固な汚れには、歯ブラシを使ってこすり洗いするときれいになります。 - 仕上げに乾拭きをして水気を取る
水分が残っているとカビが発生しやすくなるため、掃除の最後には必ず乾拭きをしましょう。特に、窓のサッシ部分は結露しやすいため、定期的に乾いた布で拭く習慣をつけるとカビ予防につながります。 - 防カビ対策をする
サッシは湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすい場所でもあります。掃除後には、アルコールスプレーや防カビスプレーを吹きかけることで、カビの発生を抑えることができます。また、定期的に換気を行うことも重要です。
窓・サッシの基本知識

窓やサッシは日常的に使うものですが、意外とその構造や役割について詳しく知らない方も多いかもしれません。
そこで、窓・サッシの基本的な知識や汚れの原因、掃除をしないことでの健康への影響について解説します。
そもそもサッシはどの部分?
「サッシ」という言葉をよく耳にしますが、何となくで理解されている方も多いのではないでしょうか。本記事を書いている私も、昔はそうでした。
まずサッシとはsashという英語。スペルの通り、英語ではサッシュとも読みます。意味は、「飾り帯」,「たすき」です。

日本語の冊子と関係あるのかと思ってました!
具体的にどの部分を指すのかというと、サッシとは、一般的に窓ガラスを支える枠の部分を指します。窓全体ではなく、開閉をスムーズにするためのレールや、窓枠の一部がサッシに該当します。
主に以下の部分がサッシに含まれます。
- 窓枠:窓ガラスを固定する枠の部分
- レール(溝):窓をスムーズに開閉するための滑り部分
- ゴムパッキン:窓とサッシの間にあり、気密性を高める役割
サッシの素材には、アルミ製・樹脂製・木製などがあり、住宅の種類や用途によって異なります。
それぞれの素材によって掃除のしやすさや耐久性も変わるため、正しいお手入れ方法を知っておくことが大切です。
窓・サッシの汚れの原因
窓やサッシが汚れる原因はさまざまですが、主に以下のような要因が挙げられます。
- ホコリや砂ぼこり
窓を開けた際に外から入ってくるホコリや土埃が、サッシの溝やレール部分に溜まりやすくなります。特に風が強い日や、道路沿いの住宅では汚れやすい傾向があります。 - 結露によるカビ・黒ずみ
冬場など寒暖差が激しい時期には、窓に結露が発生しやすくなります。この水分がサッシの溝に溜まることで、カビや黒ずみの原因になります。特にゴムパッキンの部分は湿気がこもりやすく、掃除を怠るとカビが繁殖しやすくなります。 - 雨水や花粉の付着
雨の日には、窓やサッシに泥水や花粉が付着し、乾燥すると汚れがこびりついてしまいます。特に春先は花粉が飛散しやすく、花粉の粒子がサッシの隙間に入り込むこともあります。 - 油汚れや手垢
キッチンの近くにある窓は、調理中の油煙が付着しやすくなります。また、窓の開閉時に手で触れる部分には手垢がつき、時間とともに黒ずみの原因になります。
結論としては、生活していれば必ず汚れてしまう部分ということになりますね。
アレルギーや健康被害につながる可能性
サッシの汚れを放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があります。特に、以下のようなリスクに注意が必要です。
- カビが原因の健康被害
サッシの溝やパッキン部分に発生したカビは、アレルギー性鼻炎や喘息の原因になることがあります。カビの胞子は空気中に舞い上がりやすく、吸い込むことで体調不良を引き起こすことがあります。特に小さなお子様や高齢の方がいる家庭では注意が必要です。 - ホコリ・ダニによるアレルギー
サッシの汚れには、ホコリやダニの死骸が含まれていることが多く、これがアレルギー症状の原因になることも。掃除を怠ると、室内の空気中にホコリが舞い上がり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。 - 花粉やPM2.5の影響
春になると、サッシの溝やレールに花粉やPM2.5が溜まりやすくなります。窓を開け閉めするたびにこれらの微粒子が室内に入り込み、花粉症の悪化につながることも。特に花粉症の方は、定期的なサッシ掃除が欠かせません。
窓まわりをキレイに保つメリット
窓やサッシをきれいに保つことは、単なる見た目の美しさだけでなく、さまざまなメリットがあります。
- 室内の空気が清潔になる
サッシや窓の周りにホコリやカビが溜まると、それが空気中に舞い上がり、室内の空気が汚れてしまいます。特にアレルギーの原因となるカビやダニを防ぐためにも、定期的な掃除が大切です。 - 結露やカビを防げる
サッシの掃除を怠ると、湿気が溜まりやすくなり、結露やカビの原因になります。特に冬場は結露しやすいため、こまめにサッシを拭くことでカビの発生を防ぐことができます。 - 窓の開閉がスムーズになる
サッシのレール部分にゴミやホコリが詰まると、窓やドアの開閉がスムーズにできなくなります。定期的に掃除をすることで、ストレスなく窓を開け閉めできるようになり、快適に過ごせます。 - 省エネ効果が高まる
サッシや窓の汚れが蓄積すると、気密性や断熱性が低下し、冷暖房の効率が悪くなります。特に、冬場に窓のサッシ部分に隙間があると、暖気が逃げやすくなり、暖房費がかさむ原因になります。きれいな窓まわりを保つことで、省エネ効果も期待できます。
窓・サッシ掃除に役立つお掃除グッズ

窓・サッシの溝やレール部分はホコリやカビが溜まりやすく、「掃除しにくい!」と感じる方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、適切なお掃除グッズを使えば、手軽にスッキリきれいにすることができます。ここでは、窓・サッシ掃除に役立つ便利なグッズをご紹介します。
基本のお掃除グッズ
まずは、家庭にあるものでサッシ掃除を始めるなら、以下のグッズを準備しましょう。手軽に揃えられる道具でも、しっかり活用すれば窓・サッシの汚れをスッキリ落とすことができます。
- 歯ブラシ
サッシの溝は狭く、普通の掃除道具では奥まで届かないことが多いですが、歯ブラシなら細かい部分のホコリや汚れをかき出すのに最適です。使い古しの歯ブラシを活用すれば、新たに道具を買う必要もなく経済的。ブラシ部分を少し広げて使うと、より効率的に掃除ができます。また、硬めの歯ブラシを使うと、こびりついた汚れもしっかり落とせます。 - 雑巾・マイクロファイバークロス
仕上げの拭き取りには欠かせないグッズ。雑巾やマイクロファイバークロスを使えば、サッシの汚れをしっかり拭き取ることができます。乾拭きだけでなく、水拭きをすることで、汚れがより落ちやすくなります。特にマイクロファイバークロスは吸水性が高く、細かいホコリもキャッチしてくれるため、サッシ掃除におすすめです。汚れがひどい場合は、ぬるま湯や洗剤を使って拭き取ると効果的。 - スポンジ
水を含ませてこするだけで、頑固な汚れを落とすのに便利なスポンジ。特にサッシの枠部分の汚れを落とすのに向いています。キッチン用のスポンジでも代用できますが、掃除専用のメラミンスポンジを使うと、しつこい汚れもスルッと落とせます。スポンジの角を使えば、細かい隙間の汚れまでしっかり掃除できます。 - 使い古しのストッキング
軽く丸めてサッシの溝をこすると、静電気の作用でホコリを絡め取ることができます。掃除の後にそのまま捨てられるので、片付けも簡単! ストッキングの細かい繊維がホコリをしっかりキャッチし、サッシのレール部分など、細かい部分の汚れ取りにぴったり。掃除機の先端にストッキングを被せて使えば、小さなゴミだけを吸い取ることも可能です。 - 新聞紙
意外と知られていませんが、新聞紙もサッシ掃除に役立ちます。軽く丸めて水に濡らし、サッシの汚れた部分をこすると、紙の繊維が汚れを吸着してスッキリ落とせます。また、細かくちぎった新聞紙をサッシの溝に敷いて水をかけると、汚れが浮き上がるので、あとは拭き取るだけで簡単に掃除できます。
サッシの溝掃除に便利な道具
サッシの溝や細かい部分を掃除するには、以下のお掃除グッズがあると便利です。
- サッシ専用ブラシ
サッシの溝にフィットする専用ブラシがあれば、効率よくホコリをかき出せます。100均でも購入可能! - 割り箸&布
割り箸に布を巻きつけると、サッシの細い隙間にも入り込んでしっかり汚れを拭き取ることができます。 - 綿棒
ゴムパッキンの隙間や、細かい角の汚れを取りたいときに活躍。仕上げの掃除にぴったりです。 - 掃除機(細ノズル付き)
溝に溜まったホコリを一気に吸い取るのに便利。掃除機の細いアタッチメントを使うと、手間が省けます。
汚れを落とすための洗剤・掃除用液剤
サッシの汚れの種類に応じて、適切な洗剤を選ぶことで、効率よくキレイにすることができます。サッシにはホコリやカビ、水アカ、油汚れなどさまざまな汚れが付着するため、それぞれに適した洗剤を使うことがポイントです。
- 中性洗剤(食器用洗剤でもOK)
サッシについた軽いホコリ汚れや油汚れを落とすには、中性洗剤が手軽で便利です。特に、キッチン近くの窓やベランダのサッシは油煙や手垢がつきやすいため、中性洗剤を水で薄めたものをスポンジや布に含ませて拭くと効果的です。 - 重曹
サッシの溝にたまったぬめりや黒ずみを落としたいときは、重曹が活躍します。特に、汚れがこびりついている場合は、重曹をペースト状にしてこすると効果的です。 - クエン酸
サッシに結露が溜まりやすい場所では、水アカやカビが発生しやすくなります。そんなときは、クエン酸を活用するとスッキリ落とせます。クエン酸は酸性の性質を持っており、水アカやアルカリ性の汚れを中和して落とします。 - アルコールスプレー
最後にアルコールで拭き取ることで、カビや雑菌の繁殖を防ぐことができます。特に、アルコール度数の高いアルコール製剤は除菌効果が高く、掃除の仕上げにおすすめです(刺激が強いので素材に使えるかのご確認や、ペットや小さなお子様がいらっしゃるご家庭ではご注意ください)。
便利な掃除グッズ(時短グッズ)
「できるだけ手間をかけずにサッシ掃除をしたい!」という方には、以下のグッズがおすすめです。専用の掃除グッズを活用すれば、短時間で効率よくサッシをピカピカにすることができます。
- サッシ掃除用スポンジ
サッシの溝にフィットする形状のスポンジを使うと、奥に溜まったホコリや汚れを簡単にかき出せます。ブラシやクロスよりも広い面積を一度に掃除できるので、時短にもなります。100均やホームセンターでも購入でき、コストをかけずに手軽に使えるのが魅力です。良いものがなければ、自作するのも一つの案ですね。 - スプレーモップ
サッシの枠や窓周りを一度に広範囲掃除するのに便利なグッズ。通常の雑巾がけよりも手軽に掃除でき、手を汚さずに作業できるのがメリットです。スプレーボトルとモップが一体化しているため、水拭きと同時に汚れを落とせます。 - 高圧洗浄機
ベランダや外側のサッシを一気に掃除したい場合は、高圧洗浄機を活用すると、短時間で効率的に汚れを落とすことができます。特に、雨風にさらされて頑固な泥汚れやコケが付着したサッシには、高圧洗浄機が大活躍します。ただし室内側に水が入らないよう、工夫が必要なことに注意が必要です。
まとめ
3月4日の「サッシの日」は、窓やサッシの汚れをリセットする絶好のタイミングです。冬の間に溜まったホコリや結露によるカビ、花粉が飛び始める前にしっかり掃除して、快適な空間を整えましょう。
なお、必ずしも3月4日の当日に行う必要はありません。今週末や、3月の休日にでもご検討してみてはいかがでしょうか。

それならできるかも!
サッシの掃除は面倒に感じるかもしれませんが、適切なお掃除グッズを使えば、手軽にスッキリきれいにすることができます。
歯ブラシや雑巾などの身近な道具から、時短に役立つ便利グッズまで、目的に応じたグッズを活用することで、効率よく掃除が可能です。
キレイな窓とサッシは、部屋の印象を明るくするだけでなく、健康的な環境を維持するためにも大切です。この機会にぜひ、窓・サッシの掃除にチャレンジしてみてください!
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