エアコンクリーニングは自分でもできる?清掃の方法とポイントとは
エアコンを使用する時期が来る前に長期間放置していた汚れを取り除く場合、エアコンクリーニング業者に依頼する方法が有効です。しかし、高いお金は払いたくない、自分で掃除をしたいと考える人も多いでしょう。エアコンクリーニングは自分でもできるのか危険性はないのかなど、清掃の方法とポイントについて紹介します。
■エアコンクリーニングは自分でもできる?
エアコンの内部には様々な部品が組み込まれており、分解して清掃するためには専門的な知識が必要です。そのため、自分で掃除できる箇所は、簡単に取り外せるフィルターと吹き出し口のみであることを認識しておかなければなりません。エアコンを使用した際に嫌な臭いがする場合には、内部でカビが発生している可能性があり、エアコンを分解して全部のパーツを洗浄する必要があります。
しかし、エアコンの中に水や洗剤などがかかると故障する可能性が高いです。エアコンを修理しなければならない、買い替えなければならない状態となり、時間も費用もかかります。自分で掃除をしたいと考えている場合も、分解したり奥まで掃除をしたりといったことは止めましょう。
■エアコンクリーニングを自分で行う際のポイント
エアコンクリーニングを自分で行う際には、以下の道具を用意します。
・踏み台
・キッチンペーパー
・専用のブラシ
・中性洗剤(重曹やセスキ炭酸ソーダでも可)
・薄手のタオル
・雑巾
・ゴム手袋
・マスク
基本的にエアコンは高い位置に設置されており、掃除しにくいため踏み台を用意します。また、踏み台に乗って作業をすることになるため足元の荷物を片付けて、安定感のある踏み台を選ぶことも重要です。ホコリやカビを吸い込まないようマスクをして、手荒れを予防するためにゴム手袋を着用して作業をしましょう。
注意点として、市販のエアコンクリーニング用スプレーは使用しないことが挙げられます。市販のスプレーは臭いが気になる場合があるためです。さらに、エアコンの表面から勢いよくスプレーを噴射することが原因でエアコンの裏に汚れや雑菌が入り込み、エアコンクリーニング業者に依頼をしても取り除けない状態になる可能性もあります。
■エアコンクリーニングを自分で行う方法
最初に、エアコンのコンセントを必ず抜くことを忘れないようにしましょう。洗剤を使用するので、コンセントを抜かずに作業をすると感電する危険性があり、非常に危険です。掃除をする前には必ずコンセントを抜き、コンセント周辺や電気プラグにゴミが付いているのであればしっかりと汚れを除去します。ホコリやゴミが付いたままエアコンのスイッチを入れると、ゴミに引火するリスクがあるため注意が必要です。
コンセントを抜いて周辺を綺麗にした後は、エアコンの両端にある突起を押してパネルを上げ、つまみを持ちながらフィルターを取り出します。ただし、機種によって取り出し方法が異なるので、分からない時は無理に掃除を実行しないようにしましょう。
フィルターを掃除する際には、表側から裏に向けて順番に掃除機をかけ、最後に水で流して汚れを除去することが重要です。フィルターに付いてる汚れが取れない場合は、ブラシを使って丁寧にこすり洗いをします。フィルターの形が変わってしまう可能性があるので、毛の柔らかいブラシを使用すること、力を入れずにこすることが大切です。 自宅でタバコを吸っている場合はフィルターにヤニが付いていたり、キッチンの近くのフィルターは油汚れが付着していたりと、柔らかいブラシで洗っても取り除けない時には、セスキ炭酸ソーダや中性洗剤、重曹のいずれかをお湯に溶かして浸け置き洗いをしましょう。
次に、フィンの掃除をします。エアコンのフィンはフィルター奥に設置されていますが、表面については掃除機で綺麗にすることが可能です。掃除機で汚れを除去した後に、水拭きをして表面に付いた汚れを除去します。
最後に、エアコンの表と吹き出し口の2つを綺麗に拭き取りましょう。エアコンの吹き出し口と表面は水拭きをして汚れを落とした後に、乾拭きをして仕上げます。溝の部分については、ブラシの柄に濡らしたタオルを巻いて棒を作り、擦り洗いをすることで汚れを落とせます。ただし、エアコンの奥にも汚れが見えているような状態の場合、奥の汚れを洗い流そうとすると部品が折れるなどエアコンの故障にもつながるため注意が必要です。奥に汚れが確認できても、表面やフィルター、吹き出し口のみの掃除だけを行いましょう。
■まとめ
エアコンクリーニング業者が行う掃除であれば、プロが使用する洗浄機や洗剤などを使用して、エアコンの表面やフィルターだけではなく、細かなパーツや奥にこびりついている汚れまで全て洗い流せます。綺麗な空気が排出されるうえに、内部の汚れまで取り除けるため冷暖房効率も良くなることが特徴です。
効率的にエアコンを使用でき、節電効果も期待できます。節約効果を得るためにも、自宅の中の空気を清潔にするためにも、年に1度はエアコンクリーニング業者へ依頼することを検討しましょう。