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三が日の掃除はだめ!?日本のお正月の伝統やタブーについて解説

三が日の掃除はNG?

日本には年中行事が数多くありますが、特にお正月に関わる伝統は日本文化の豊かさを感じさせます。その中でも、本ページで取り上げる三が日は、お正月における特別な日です。

例えば三が日は、掃除や洗濯(水仕事)がタブーとされていることをご存じでしょうか。

現代、特に若い方のご家庭では、あまり話題になることは無いのかもしれません。しかし、それでも永く続いてきた日本の伝統です。

せっかくなのでこの機会に、日本の伝統についてちょっとだけ理解を深めてみるのはいかがでしょうか。伝統の知識を深めることで、よりお正月を楽しみましょう!

日本の伝統を知る

なぜ水仕事(掃除や洗濯)はしてはいけないのか。それを知る前に、まずは日本の伝統の基本的な考えを知っておく必要があります。

日本における新年の考え方

新年は、日本では非常に特別な時期です。この時期には多くの伝統的な行事があり、それぞれに深い意味が込められています。

加えて新年を迎えるにあたり、過去を振り返り、これからの一年に向けて新たな決意を固める機会とされています。

このような特別な時期につき、神様への敬意や、良い運気が入ってくるという思想が受け継がれてきました。

三が日とは!?

三が日とは、元日から3日間(1/1~1/3)のことを指し、この期間は日本の新年の祝祭期間とされています。この期間には家族や親戚が集まり、新年を祝うさまざまな行事が行われます。

ちなみに「お正月」はこの三が日を指すことが多いですが、文化や地域・文脈によって異なる場合があります。

例えば一部の地域や家庭では、1月7日の小正月まで。あるいは1月15日の小正月を含めることもあります。

小正月は、もともと農耕の祭りとして行われていた伝統的な行事で、新年の行事としては「大正月」(1月1日からのお正月)に次ぐ意味合いを持つ日です。小正月は、元々は農村部で重要な意味を持つ日であり、地域によってその日付や習慣には多少の違いがありますが、一般的には1月15日を指します。

各種タブーとされることがある

日本では古くから、三が日には特定の行為を避けるべきだとされる、いわゆるタブーが存在します。これらの習慣は、長い年月を通じて形成され、今もなお多くの家庭で守られています。

以下が例です。

  • 水仕事(掃除・洗濯)
  • 針仕事
  • 火を使う
  • 刃物を使う
  • 仕事を始める
  • 旅行を控える
  • 買い物を控える
  • 大声で怒る、喧嘩をする
  • 傷つけるような行動

最後の2つは、お正月以外でも当たり前の事ですね。

正直、今のご時世では時代にそぐわないものもあります。例えば火や刃物を使ったり、買い物をしないなどです。お正月でもお店が空いているのも当たり前な現代には、なかなか難しいかもしれません。

三が日に掃除をしてはいけない理由

NG!?

改めて、三が日に掃除や洗濯等をしてはいけない理由を解説します。

神様への敬意

日本の伝統では、新年には神様が家を訪れるとされています。年末に家をきれいにする大掃除を行い、新年には家を清潔に保つことで神様を迎え入れます。

三が日の期間中に掃除をすることは、神様への敬意を示す上で好ましくありません。普通に考えれば、神様が来てから掃除するのはおかしいですからね。そのため掃除をするのは控えましょう、というわけです。

新年に神様をお迎えするため、年末の時点で家をきれいにし、三が日はその状態を保つことが重要とされています。

休息と家族との時間

三が日は休息を取り、家族や親戚と過ごす時間としても大切にされています。

掃除=水仕事は日常の労働の一部と見なされます。三が日の期間中は避けることで、家族とゆっくり過ごす時間を大切にするという文化的な価値観が反映されています。

運気の流出を防ぐ

先にもふれたとおり、日本の伝統において新年は良い運気が入ってくる特別な時期とされます。この考えは、新年を新たな始まりと捉え、前年の悪い運を払い、新しい年の幸運を迎え入れるという日本の文化的な観念に基づいています。

新年に水を使う行為は、家に溜まった運気や福を流してしまう。つまり、掃除・洗濯をすることで、新年に入ってきた良い運気を掃き出してしまうと言われています。

したがって三が日は掃除・洗濯などの水仕事一式を避けるのが良い、という信仰が古くからあります。そうすることで、一年の幸運を家に留めることができるのです。

いつから掃除はOK!?

逆に言えば、三が日を終えた後は、いくらでもお掃除して丈夫です。

きちんと年末大掃除をしておけば、三が日の間で汚れが酷くなるなどは考えづらいですが、通常通りのお掃除に戻って問題ありません。

掃除など身の回りが綺麗にするのが趣味な方にとっては、我慢の期間になりますね。

三が日に掃除をしないためにできること

スケジュール

年末大掃除をがんばる

三が日に掃除をしなくても済むように、年末12月に徹底的な大掃除を行うのが一般的です。これにより、新年を清潔で整った状態で迎えることができます。これは、本記事の執筆時点ではまだ間に合います。

年末の大掃除については、現在進行形で頑張っていらっしゃる方も多いかもしれませんね。これは12月28日までに終わらせるのが習わしです。

そんな状況にある方は、アールおそうじセンターの過去コラム記事もご参考ください。

日ごろから掃除の習慣を身につける

普段から掃除の習慣を身につけておくことも重要です。日々の小掃除を行っておけば、3日間ほど掃除をしなくても酷い状態になることなどまずありません。

また、年末の大掃除の負担も軽減されますので最小限で済みます。

つまり日ごろからの掃除により、三が日の期間も快適に過ごすことができるでしょう。

お正月・三が日をとことん楽しむ

何よりも、三が日はお正月の伝統行事を楽しむことが大切です。楽しむことで、掃除をしなきゃ……などといった義務感や、焦燥感にとらわれることが無くなります。

その結果、家族との時間を大切にし、新年の幸せを感じることができるのが一番ではないでしょうか。

ここでは参考までに、お正月を楽しむアイデアをいくつか挙げてみました。

  1. 家族や友人との時間を楽しむ
    家族や友人と過ごす時間を大切にし、会話や共同の活動で絆を深めましょう。
  2. 初詣
    新年には多くの日本人が神社や寺院に初詣に行きます。これは新年の祈りを捧げ、神様に感謝する機会です。
  3. 伝統的な料理を楽しむ
    おせち料理などの伝統的な日本の新年料理を作ったり、家族で一緒に食べたりするのも良いでしょう。
  4. 新年のゲームや娯楽
    かるたや羽根突きなど、新年に関連した伝統的な日本のゲームを楽しむのも一つの方法です。
  5. 休息とリラクゼーション
    新年の忙しさから一息つき、読書や映画鑑賞、音楽を楽しむなどしてリラックスする時間を持つのも良いです。
  6. 新年の抱負を考える
    新年の抱負や目標を立て、来る年に向けての計画を立てるのも新年の伝統的な活動です。
  7. 年賀状の読み返し
    届いた年賀状を読み、友人や親戚からのメッセージを楽しむのも良いでしょう。

これらの活動を通じ、掃除以外の新年の時間を充実させ、家族や友人との絆を深める良い機会となれば幸いです。

まとめ

以上、日本のお正月の伝統や、三が日は掃除をしてはいけないということについてご紹介しました。昔の人は、想像力が豊かで、験を担いでいたのですね。

できればもちろんそれらを守りたいと思うところですが、逆に言えば忠実にそれを守らなければならない……というわけではありません。

お正月は子供もいますし、お酒も飲んではめを外してしまう方も多いと思います。そんな中で、何かを汚してしまった、今落とさないとシミになる、などのシーンも現実にはあるでしょう。そんな時は掃除・洗濯もやむなしではないでしょうか。

伝統は伝統として重んじつつ、現代のお正月を楽しむことが一番と思います。

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