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黄砂から家族・家・車を守る!効果的な対策&掃除方法とは?

黄砂イメージ


寒い冬が終わり、暖かくなってくると毎年黄砂の季節が始まります。それに伴い、私たちの日常生活に様々な影響が現れ始めます。

しかたのないことですが、空から降り注ぐ黄砂によって、家族の健康や家・庭、そして大切な車の状態に影響を受けることも少なくありません。このような状況では、どのように対処すれば良いのでしょうか。

今回の記事では、黄砂から家族、家、そして車を守るための効果的な対策と掃除方法について、考えてみたいと思います。

残念ながら日本に住む限り黄砂は多くの地域で避けられませんが、皆さんが黄砂の季節を少しでも快適に過ごせるお手伝いができれば幸いです。

では、さっそく黄砂やその対策・掃除方法について見ていきましょう!

黄砂とは!?

黄砂は小学生のころに習ったと思いますが、なんとなくしか覚えていない……という方もいらっしゃることでしょう。そこで事前知識として、黄砂とは何なのかを軽く触れておきたいと思います。

黄砂とは、主に中国大陸の砂漠地帯から春先に強い風によって日本を含む東アジアの広範囲に運ばれる微細な砂塵のことです。

この現象は、日本において特に春に顕著に見られ、空が黄色く濁ることが特徴です。黄砂は自然現象の一つとして知られていますが、その影響は環境や健康にも及びます。

黄砂の成因

黄砂は、主に中国の内陸部にある砂漠、特にゴビ砂漠やタクラマカン砂漠で発生します。

以下の様な成分が含まれていると言われます。

  • シリカ(二酸化ケイ素)
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • アルミニウム
  • 硫酸塩および窒素化合物

これらの物質の他にも、バクテリア、カビ、花粉などの有機物も含んでいることがあります。

一口に黄砂=砂と言っても、私たちが思う以上にいろいろな成分が含まれていることが分かりますね。

砂漠で発生した黄砂は、春になると地表が急速に乾燥し、強風が吹くことで砂塵が空中に舞い上がります。この砂塵が上空のジェット気流に乗って長距離を移動し、日本をはじめとする東アジアの各地に到達するのです。

黄砂が黄色く見える主な理由は、土壌中の鉄鉱物によるものです。例えば酸化鉄は鉄が酸素と結合することによって形成され、土に鮮やかな色を付けます。黄砂が空を飛ぶ際、これらの微細な鉄分を含む粉塵が光を反射し、黄色がかった色を示すというわけです。

黄砂の問題

黄砂はただの自然現象ではなく、様々な問題を引き起こす原因となっています。

例えば以下の様なものです。

  • 人体への影響(健康問題)
  • 室内への流入(室内が汚れる)
  • ガラスの汚れ
  • 車の汚れ・傷
  • 室外の汚れ(庭・ベランダ等)
  • 洗濯物の汚れ
  • 視界の悪化(交通機関の運行に影響)

良い事は一つも無いので、こう改めて見てみるとうれしくない自然現象と言えますね。

黄砂の多い時期

黄砂が最も多く観測される時期は、春の季節、特に3月から5月にかけてです。

この時期は中国大陸で風が強くなるため、砂漠地帯からの砂塵が日本に飛来しやすくなります。特に酷い際は、その濃度は一層高まることがあり、目視ではっきりと分かるほど視界が悪くなることもあります。

本記事を書いている現在(4月)は、黄砂まっただ中のシーズン中と言えるでしょう。そのため、徹底的な対策をすることで、家族の健康や車などを守ることにも繋がってくるのです。

黄砂による問題点

黄砂は自然現象の一部であると同時に、多くの問題を引き起こす原因でもあります。

人体への影響から日常生活におけるさまざまな不便に至るまで、黄砂の影響は広範囲に及びます。特に、春の時期にはこれらの問題が顕著になり、日常生活に様々な影響を及ぼします。

先ほど簡単にご紹介したこれらの問題を、改めて詳しく見ていきましょう。

人体への影響

先ほども簡単に触れましたが、人体への影響は無視できません。

黄砂の粒子には、様々な成分や、重金属、有害な化学物質が含まれている場合があり、これが呼吸器系の病気やアレルギー反応を引き起こすことが知られています。

加えて粒子は非常に小さく、多くはPM10(直径10マイクロメートル以下の粒子)に分類されますが、中にはPM2.5(直径2.5マイクロメートル以下の粒子)のようにより小さい粒子も含まれています。

そのため、人が吸い込んでしまうと肺の奥深くまで侵入し、健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

例えば喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患の悪化を招くのも一つ。他にはアレルギー性の症状を引き起こすこともあり、特に目のかゆみや皮膚の刺激といった外部からの影響に敏感な人にとっては辛い時期となります。

健康な人であっても、吸い込むことで有益なことは全く無く、できる限り吸い込まないことが望まれます。

特に身体の小さなお子さんや、病気の方、身体の抵抗力が弱い方、お年を召した方などは影響が強く出る可能性もあり、注意が必要です。

室内への流入

黄砂の微細な粒子は窓や扉の隙間から室内に侵入しやすく、室内の空気品質を低下させます。こ

れにより、家の中でも呼吸器系の問題やアレルギー症状が発生する可能性があります。加えて、黄砂が家具や床に積もることで、掃除の手間が増えるなどの問題も生じます。

ガラスの汚れ

黄砂の粒子は風に乗って運ばれ、家や建物の窓ガラスに付着します。これが積もると視界が悪くなり、外の景色がぼやけて見えるようになります。

また、ガラスを清掃する際には、黄砂の粒子が硬いためガラス表面を傷つける原因にもなり得ます。

車の汚れ

車も黄砂の影響を大きく受けます。黄砂が車体に付着すると、見た目が悪くなるだけでなく、塗装面を傷つける可能性があります。

車を屋外に駐車している場合、定期的に洗車する必要がありますが、黄砂の時期はその頻度が増えるため、手間とコストがかかります。

また、ガラスと同様、下手に拭き掃除をすると傷を付ける可能性もありますので要注意です。

ベランダの汚れ

マンションや一戸建てのベランダも黄砂の被害を受けやすい部分です。黄砂がベランダに積もることで、床や手すりが汚れ、頻繁に掃除が必要になります。

いたるところに降り積もること、そして花粉の時期とも重なることで、景観を悪くします。

ひいては屋外でのリラックスタイムが心地よくなくなるという、心理的な影響もあるでしょう。

洗濯物の汚れ

春の暖かい日に洗濯物を外に干すことは多いですが、黄砂が飛んでいる時期にはこれが問題となり得ます。黄砂が付着した洗濯物をそのまま取り込むと、室内へ黄砂を入れてしまうことにつながるからです。

問題は室内への取り込んでしまうことだけではありません。特に、白い衣類に黄砂が付着&時間が経つと、取り除くのが非常に困難です。

すぐに落とすことがベストと言えるでしょう。

外出時、黄砂を室内にできるだけ持ち込まない方法

黄砂のイメージ画像

黄砂の季節には、外出から帰宅する際に砂塵を室内に持ち込まないための対策が重要です。

これは花粉と同様の考え方で、極論を言えば室内に入れなければ掃除の必要もないわけですね。

黄砂は健康に悪影響を及ぼすだけでなく、室内の清潔を保つ上でも問題となります。

現実的には室内に100%黄砂を入れないことはできません。ですが以下の方法を実践することで、室内に入れる黄砂の量を大幅に減らすことができるでしょう。

黄砂が多い日は不要不急の外出を控える

黄砂が特に多い日は、できるだけ外出を控えることが効果的な対策です。

外出を避けることで、黄砂を家の中に持ち込むリスクを最小限に抑えることが可能です。

黄砂の飛散情報は、この時期は花粉と同様いろいろなメディアで行われています。天気予報や黄砂情報を事前にチェックし、黄砂の飛散が予想される日は不要不急の外出を控えるなど、計画を見直しましょう。

玄関に入る前に落とす

外から帰宅した際には、玄関で靴はもちろんのこと、衣服についた黄砂もしっかりと払い落とすことが大切です。

特に、靴底やズボンの裾には多くの砂塵が付着していることが多いため、玄関でブラシや手で払い落とすようにしましょう。また、玄関マットを利用して足元をしっかりと拭くことも有効です。

この時期は花粉の飛散もあります。黄砂&花粉を同時に落せるので、一石二鳥です。

室外の服から着替える

家に入る際には、可能であれば室外で着用していた衣服から室内用の服に着替えることが推奨されます。これにより、衣服に付着した黄砂を室内に持ち込むことを防ぐことができます。

着替えた衣服はすぐに洗濯するか、一時的に専用の袋や箱に入れて外の粒子が室内に広がるのを防ぎましょう。

シャワーを浴びる

外出から帰宅したら、シャワーを浴びて髪の毛や体から黄砂を洗い流すことも有効です。

特に髪の毛は黄砂が付着しやすいため、すぐにしっかりとシャンプー&洗い流すことで、室内への持ち込みを防ぎます。

また、顔や手など露出部分の洗浄も忘れずに行いましょう。これらの対策を実施することで、黄砂による室内の汚染を最小限に抑えることが可能です。

日常生活での黄砂対策法

先ほどのとおり、室内の黄砂を完全にゼロにすることはできません。そのため黄砂の季節には、家の中を清潔に保ち、健康を守るための対策も必要です。

黄砂は外からの微細な粒子として室内に侵入しやすく、それによる健康被害や不快感を避けるために、以下のような対策を日常生活に取り入れることが効果的です。

窓を閉める

黄砂が飛散している際には、窓を閉めておくことがシンプルかつ非常に効果的な対策の一つです。

窓を開け放つと、黄砂をはじめとする外の粒子が室内に流入しやすくなります。

特に風の強い日には、窓をしっかりと閉めて室内の空気を清潔に保つことが重要です。

繰り返しになりますが、この時期は花粉の飛来もあるため、不必要に窓を長時間開けることはリスクがあります。

空気清浄機を置く

空気清浄機は、黄砂だけでなく花粉やPM2.5などの有害な粒子を取り除くのに非常に有効です。

ただし、黄砂は非常に小さいので、安価なフィルターを搭載している空気清浄機では捕集しきれないこともあります。

HEPAフィルター搭載の空気清浄機を選ぶことで、微細な粒子までキャッチして除去することができます。

黄砂の季節には、空気清浄機を活用して室内の空気をできるだけ清潔に保つようにしましょう。

洗濯物はよく叩いてから取り込む

3月~5月のシーズン中、外で干していた洗濯物は多かれ少なかれ黄砂が付着している可能性が高いです。

室内に取り込む前に洗濯物をよく叩く(正確には振る)ことで、付着している黄砂を落とし、再び洗濯する手間を減らすことができます。強く叩くと生地が痛むこともあるため、生地の質に応じて叩き具合は調整されると良いでしょう。

急な雨など、室外→室内干しへ切り替える際も、できるだけ叩いてから室内干しをすることもお勧めします。

掃除機をかける

黄砂の季節には、室内に入り込んだ砂やほこりが床に蓄積しやすくなります。定期的に掃除機をかけることで、これらの粒子を効果的に除去し、室内を清潔に保つことができます。

こちらも空気清浄機と同様に、安価なフィルターの掃除機では、小さい粒子を補足しきれず、逆に掃除機から勢いよくまき散らしてしまいかねません。

こうなってしまってはむしろ逆効果です。

高性能なフィルターを備えた掃除機を使用することで、より小さな粒子も除去できるためおすすめです。

車の黄砂対策&お掃除方法

黄砂の季節には、車にも特別な注意が必要です。車体に黄砂が付着すると、見た目の問題だけでなく、車の表面・塗装・ガラスを傷つける原因ともなります。

適切な対策と掃除方法を実行することで、車を長持ちさせ、常に綺麗な状態を保つことができます。

【基本原則】拭き掃除はNG

黄砂が車に付着している場合、乾いた布で拭き取ることは避けるべきです。

黄砂の粒子は硬いため、乾いた状態での拭き掃除は、塗装面に細かい傷をつけてしまう可能性があります。

これが塗装の劣化や錆の原因につながるため、拭き掃除は避けるようにしましょう。

車以外でも、窓ガラスなど傷が付く可能性のある部分全般において拭き掃除は避けましょう。逆に言えば、傷が付いても問題ない箇所にかぎり拭き掃除は可です。

基本はすぐ払い落とす

車に黄砂が付着したら、すぐに払い落とすことが大切です。付着後、時間が経過すると、黄砂は変質して落ちにくくなります。

また、シミや傷の原因にもなりますので、すぐに落とすにこしたことはありません

柔らかいブラシや車専用のほうきを使って、軽く払うことで黄砂を除去できます。これにより、黄砂が車体に長時間付着することを防ぎ、塗装へのダメージを最小限に抑えることができます。

水や高圧洗浄機で黄砂を落とす

水を使って車を洗うのが最も効果的です。特に高圧洗浄機を使用すると、黄砂だけでなくその他の汚れも効率的に落とすことができます。

高圧洗浄機と言えば、例えばケルヒャーなどが有名ですね。

ただし、高圧洗浄機の使用時は、ノズルを車体から適切な距離に保ち、塗装を傷つけないよう注意が必要です。

また、高圧洗浄機はノズルの種類によっても水の出力は大きく変わります。毎年使えるものですので、車に優しい適したノズルを用意するのも手でしょう。

ワックスやコーティング

定期的にワックスがけやコーティングを施すことで、車の塗装を保護し、黄砂が付着しにくくなります。

ワックスやコーティングは、黄砂だけでなく、水垢やその他の環境汚染からも車を守る効果があります。

これにより、清掃が容易になり、車の見た目を良好に保つことができます。

車をカバーする

そもそも論ですが、車カバーをかけることで黄砂から車を保護することができます。

長期間車を使用しないときは積極的に検討してみましょう。

特に、屋外駐車の場合には、車カバーが非常に有効です。カバーをすることで、黄砂の直接的な付着を防ぎ、洗車の手間を大幅に減らすことが可能です。

まとめ

以上、黄砂についての対策やお掃除方法についてご紹介しました。

繰り返しになりますが、黄砂は自然現象ですので、日本において避けることは難しいものです。

どうしようもないものと理解し、対策をすることが家族の健康を守ることに重要と言えそうです。

まだまだ黄砂が続く現在ですので、対策をあまり考えていなかった方は、是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか!?

本ページが、黄砂対策・お掃除の一助になれば幸いです。

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