エアコンを買い換えた方が良い!?エアコンクリーニングで解決できる!?迷った時の判断基準&チェックポイント
エアコンは、ここ日本において快適な室内環境を保つために欠かせない家電です。しかし使用年数が経つと、劣化や性能低下が見られることがあります。
そのためシーズン中には「エアコンクリーニングをしてリフレッシュするか、それとも買い換えるべきか」という悩みが生じることはめずらしくありません。
最近急に暑くなりはじめ、先送りにしていた問題に対処しなければならなくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- エアコンを買い換えるべきか
- それともクリーニングで済ませるべきか
という問題について、考えてみたいと思います。
判断基準やチェックポイントについて詳しく解説しますので、現在お悩み中の方の参考になれば幸いです。
改めて問題を整理してみましょう
そもそもですが、エアコンを買い換えた方が良いのか、それともクリーニングする方が良いか……と思われること自体、何らかの理由(問題)があるからこそだと思います。
その理由を整理することで、理想的な対処も変わってくるはずです。
まず始めに、この点を整理してみましょう。
あまり冷えない
あまりよく冷えない、効きが悪いという問題は、非常によくあるケースです。
エアコンが冷えない場合、さまざまな原因が考えられます。
- 内部やフィルターの汚れ:
エアコンの内部にある熱交換器またはフィルターがホコリや汚れで詰まっていると、空気の流れが妨げられ、冷却効率が低下します。定期的なエアコンクリーニングやフィルター清掃が必要です。 - 冷媒不足:
冷媒(フロンガス)が不足していると、エアコンは十分に冷えなくなります。施工不良や冷媒漏れがないか確認し、不足している場合は補充が必要です。 - コンプレッサーの故障:
コンプレッサーが正常に作動していないと、冷却機能が低下します。コンプレッサーの故障は専門業者による修理が必要です。 - サーモスタットの故障:
サーモスタットが故障していると、室内の温度を正確に感知できず、冷却が不十分になることがあります。 - ファンの故障:
室内機や室外機のファンが正常に動作していないと、冷気の循環が悪くなり、冷却効果が低下します。 - 室外機の問題:
室外機の周囲に障害物があると、熱交換がうまくいかず冷却効率が低下します。また、室外機自体の故障も考えられます。 - エアコンの寿命:
エアコンの使用年数が長い場合、性能が低下している可能性があります。加えて古いエアコンは、新しいモデルに比べて冷却効率が劣ることがあります。 - エアコンの能力に見合っていない場所への設置:
部屋の広さや家の断熱性に、エアコンの能力自体が見合っていないこともあります。その場合、エアコンに全く故障がなくても冷えないと感じることがあります。
これらの中で、何が原因になっているか。また、何年くらいエアコンを利用しているかにもよって対処が変わってきます。
例えば故障の場合は買い換え(または可能なら修理)が必要など、判断の参考になるでしょう。そのため、原因を特定・推測することが重要です。
汚れ・臭いがある
エアコンは室内の空気を取り込み、冷やして排出します。
そのため、汚れをため込んでしまったり、カビが繁殖してしまったりすることがめずらしくありません。現実的には普通に生活する上で避けられないと言っても過言ではないほど、よくあることです。
もちろん、エアコンクリーニングを行うことで、臭いのもととなる汚れなどを落とすことは可能です。
しかし、大幅な改善ができる可能性はありますが、100%完璧に臭いの元を除去できるとまでは言えません。
そんなこともあり、エアコンクリーニングして使うか、いっそ買い換えするかで大いに悩むことになります。
後述しますが、設置年数などを考慮して検討するのが良いでしょう。
電気代が高い(エネルギー消費効率が悪い)
古いエアコンは消費電力効率が悪いという事実をご存じの方は多いと思います。また、さして古くはなくとも、機種によっても効率がよくないものもあるかもしれません。
最新のエアコンなら安くなるかな、それならエアコンクリーニングの代わりに買い換えた方がお得かな……と思われる方もいらっしゃることでしょう。
このようなケースでは、電気代を試算してみると、より論理的&合理的な判断ができるはずです。
エアコンの様子がおかしい
明確に故障しているわけでなくとも、異音がするなど、今にも故障しそうな中、だましだまし使っている。でもそろそろエアコンクリーニングもしたい……というケースもあると思います。
そんな際、はたしてエアコンクリーニングをしたら直るのか?と疑問を抱えることでしょう。
結論としては、汚れなどに起因しての事態であれば直るかもしれませんが、故障等の場合はエアコンクリーニングで解決できる問題ではありません。
まずはその問題の切り分けが必要だと思います。そんな時は専門家にご相談をお勧めします。ご利用中のエアコンメーカーのお問合せ窓口に問い合せるのが良さそうです。
まずは問い合わせし、故障が疑われる場合は概算修理費用を確認してみてはいかがでしょうか。
実際には、実物を確認しないと正確な費用見積もりが出せないこともめずらしくありません。しかし、概算の費用感であれば出してもらえることもあり、充分参考になることでしょう。
判断基準・チェックポイント
あらためて、判断していきましょう。
本ページでは、以下の4点の項目をご提案させていただきます。
- 基本的な項目で検討してみる
- 設置年数で検討してみる
- 電気代の節約度合いで検討してみる
- 臭いの強さで検討してみる
改めて見ていきたいと思います。
1.基本的な項目で検討してみる
以下の様な項目にあてはまりそうな場合、買い換え(単純な故障の場合は修理)を検討されることが必要になるかもしれません。
- エアコンの寿命
- 汚れ以外の原因で動作がおかしい
- 設置場所がエアコンの能力に見合っていない
要はエアコンクリーニングでどうこうできる問題ではない場合であり、言わずもがなですね。
自己判断ができない場合は、先ほどのとおりメーカーのサポートに問い合せてみましょう。
エアコンの能力に関しては、取扱説明書をご覧になってみてください。
2.設置年数で検討してみる
現在のエアコンを何年くらい利用しているかによっても、判断の基準にすることが可能です。
- 15年以上:
→想定利用期間を大幅に超えている可能性があり、買い換えが推奨されます - 10年以上:
→想定利用期間を経過している可能性があり、この時点でも買い換えして良い時期とも言えます。 - 7年~10年:
→買い換えが多くなってくる時期です。実際の状況によりご検討ください。 - 7年未満:
→まだ正常に動作しているようであればエアコンクリーニングも検討可能です。
もともと、エアコンの寿命は約10年前後と想定して製造されていることが一般的です。また、過去10年の間にエネルギー消費効率も良くなっている可能性が高いです。
そのため、利用から10年を経過している場合は、買い換えを検討されるのも一案でしょう。
エアコンメーカー大手のダイキンの発表によれば、実際にはその少し手前となる7年~10年で買い換えることが多いとされています。
正常に稼働しており、なおかつ設置年数が浅いほど、エアコンクリーニングを優先されると良いでしょう。
3.電気代の節約度合いで検討してみる
先ほどのとおり、ここ10年のエアコンは、エネルギー消費効率が良くなってきています。そのため、電気代の節約である程度回収できるのであれば、買い換えるべきか否か論理的な判断が可能です。
エアコンの電気代を計算するには、以下の情報が必要です。
- エアコンの消費電力(kW単位)
- 使用時間(1日に何時間使うか)
- 電気料金単価(1kWhあたりの料金)
消費電力(kW)は消費電力説明書に記載されているはずです。
消費電力量さえ分かれば、ご自身が契約されている電気料金および使用時間を目安に年間電気代を試算することが可能です。
計算式:
電気代=消費電力(kW)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/kWh)
買い換えた場合、年間いくらくらい節約できるかを、計算してみてはいかがでしょうか。
現在では、エアコン製造会社により、旧機種のオンラインの説明書を公開している場合も多いです。説明書がお手元に無い場合でも、メーカーの公式ホームページを参照してみると良いでしょう。
4.臭いの強さで検討してみる
現在のエアコンの臭いの不快度合いはどのくらいでしょうか。
- ちょっと不快な臭いがする
- ちょっとカビ臭い気がする
というような、「ちょっと」というレベルであれば、エアコンクリーニングをご検討されてみてもよいかもしれません。
逆に強力な臭いが発生している場合は、エアコンクリーニングでも取り切れない可能性もあります。
例えば強い臭いの代表的なものとして、タバコが挙げられます。
室内でタバコを吸う環境だった場合、エアコンクリーニングで大分改善できますが、吸わない人にとっては気になるもの。よって、「エアコンクリーニングしたけどかすかに臭う」ということもあるでしょう。
臭いが強いエアコンや、特別な環境・過酷な環境に長期間さらされたエアコンは、いっそのこと買い換えてしまった方がすっきりとした気持ちで使うことができるかもしれません。
特に小さなお子さん・赤ちゃん・身体の弱い方がいらっしゃる場合は考慮に入れたいですね。
臭いの感じ方は個人差もありますので、エアコンクリーニングで解決できるかは一概に言えないことを認識しておく必要があります。他の方は気がつかなくても自分だけ気になる……ということもありますし、逆にエアコンクリーニングで問題がすっきり解決することもあります。
まとめ
本記事の執筆は、ちょうど関東で猛暑日を記録するころです。
つまり本格的な夏はもう目前。エアコンを買い換えるか!?エアコンクリーニングか!?でお悩みの方は、いち早く決断されるとよいかもしれませんね。
なお、ハウスクリーニングのアールおそうじセンターでは、もちろんエアコンクリーニングを承っております。室外機クリーニングや、防カビ抗菌コート、ウイルス除菌施工等のオプション作業も可能です。
当社は創業から20年間、作業台数3000台以上の豊富な実績があり、ご好評いただいております。夏は予約が大変混み合うため、もしもエアコンクリーニングとご判断された際は、是非お早めにお問合せください。