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窓ガラスの種類10選!利用用途や特徴、仕組みについてわかりやすく解説

ガラスには、すりガラスや透明な一般ガラスなど色々な種類が存在します。しかし、種類や利用用途、特徴については詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか。そこで、ガラスを交換したり選んだりする際にチェックしておくべき10種類について、特徴を紹介します。

窓ガラスは主に「一般ガラス」と「機能ガラス」の2つに分けられる

住宅に利用されるガラスは、「一般ガラス」と「機能ガラス」に分類されます。それぞれの特徴について見ていきましょう。

一般ガラスとは

一般ガラスは、透明ガラスといったフロート板ガラスや、飛散防止に効果的な網入り板ガラスといったいくつかの種類に分けられます。機能性を重視するよりも、透明で加工が施されていないものを「一般ガラス」と呼ぶことが多いです。

機能ガラスとは

機能ガラスには、省エネルギーで光熱費を節約できる断熱、遮光機能のあるものや、熱を吸収するガラスなどが挙げられます。また、鏡については機能ガラスに分類されることが特徴です。

一般窓ガラスの種類と特徴を解説

一般窓ガラスのなかでもポピュラーな3つの種類について、特徴や利用用途、どのような作りになっているのかを紹介します。また、特徴については誤った認識をしないよう注意が必要です。窓ガラスを選ぶ際に注意したい点も同時に確認しておきましょう。

多くの建物で使用される「フロートガラス」

非常に多くの住宅やビルで使用されている、平たいガラスを指します。凹凸はなく、採光性が高いことが特徴であり、窓のほかインテリアや家具にも採用されているケースが多いです。

金属製の網を入れた「網入りガラス」

ガラスが割れた場合に飛散防止のため、金属製の網が埋め込まれているガラスです。破損しにくいだけではなく、火災時に割れたり延焼したりすることも予防できます。網入りガラスは破損時のトラブルを最小限に抑える効果がありますが、防犯対策にはなりません。一見丈夫そうに見えるため誤認しているケースが多いですが、外部から故意に割るといった行為を予防する効果はない点に注意が必要です。

視線を遮る「型板ガラス」

フロートガラスの片面に模様を施すことで透明度を下げたものです。くもりガラス、不透明ガラスとも呼ばれており、採光性はありますが視界を遮ることが可能であり、バスルームやトイレの小窓に使用されます。

機能性窓ガラスの種類と特徴を解説

一般ガラスに加工を施した、機能性窓ガラスを採用する家庭が増えています。そこで、機能性窓ガラスの種類や特徴、利用用途、どのような作りになっているのかをチェックしておきましょう。

断熱性能が高い「複層ガラス(ペアガラス・エコガラス)」

複層ガラスは、2枚のガラスを使用して、間に空気層や真空層を作ることで断熱性に優れていることが特徴です。 複層ガラスについては、窓ガラスに複層ガラスであることを示すシールや印が付けられており、窓枠にスペーサーがあります。

遠赤外線を反射する「Low-Eガラス」

室外側に遠赤外線を反射する機能をもつ、Low-Eガラスを採用したタイプです。夏の強い太陽光を遮断し、冬は室内の暖かい空気を反射することで温度を保つので、冷暖房効率を良くする効果が期待できます。紫外線で畳や家具が色褪せるのを予防したり、西日が当たる部屋に取り入れたりするケースが多いです。

フィルムを2枚のガラスの間に差し込んだ「合わせガラス(防犯・防音ガラス)」

2枚のガラスの間に、柔らかくて丈夫なフィルムを差し込んで加熱し、1枚のガラスになるよう圧着したものです。ガラス同士の間にフィルムがあることによって風圧の影響を受けにくく、割れた際にもガラス片が飛び散ることを予防できます。フィルムの性能や厚みは製品ごとに異なるので、自分の欲しい機能の合わせガラスを選ぶことも可能です。

熱処理が施された「強化ガラス」

窓やガラスを取り入れた玄関の扉、ガラステーブルに利用されています。熱処理を施すことで割れにくいことが特徴ですが、’割れない’わけではないため防犯対策にはならない点に注意が必要です。

不透明な「すりガラス」

フロートガラスの片面に細かな砂を吹き付けて不透明な状態に加工したガラスです。加工面には凹凸があるため、フィルムを貼るといった追加施工は行えません。

熱線を反射する「熱線反射ガラス」

熱線反射ガラスは、金属酸化物を焼き付けたガラスであり、その名の通り熱線を反射します。そのため、高層階やビルで使用されるケースが多いでしょう。太陽光によって室内の温度が上昇することを予防できます。ただし、一般ガラスと比較して傷が付きやすい点に注意が必要です。

日射の熱を吸収する「熱線吸収ガラス」

ガラスを形成する前の段階で金属を入れることで着色し、太陽光の熱を吸収する機能があります。ただし、熱割れを起こす可能性があるため、フィルム施工をする方法が有効です。

まとめ

ガラスを選ぶ際には、サッシとのバランスや部屋の間取りを確認して選択することが重要です。また、交換や取り付けをする際に担当者がおすすめのガラスを提案することが一般的ですが、必ず性能や機能性について説明をしてもらう必要があります。自分が欲しい機能や地域の気候、予算に合うガラスを選びましょう。

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